黒鯛戦線 チヌの人 

海の釣りに魅了された人間がより多くの人に釣りの楽しさを伝えるブログです。

コマセとの同調の考え方。マキエの沈む速さと流れる距離を意識する!

おはこんばちは~ もんでございます。

だんだんとセル石の陣が近づいてまいりました。天気を見る限り出船はできそうですがどうにもこうにも気温が低い。暖かい日が続いてから冷え込むと活性下がるんですよね・・・こんな状況だとコマセとツケエがきっちり同調する必要があります。

でも同調って潜ってもないしわからんよ。勿論そうですね。でも、ある程度の予備知識を持っていたら海中をイメージしやすくなるんです!じゃ早速行ってみよう!

 

コマセは思ってるより流されない

チヌ釣りの場合は配合餌でまとまりを良くして、比重の重いエサですとーんと底までコマセを落としますよね。この時のコマセの落ちる速度。これまちまちなんですが、マルキューさんの配合餌の袋には沈下速度10秒で3m等細かな情報が書かれていますよね。

で、ナンバー湾チヌですとマルキュー配合餌内でもかなりの高比重で10秒で3~3.5m沈下します。この比重はかなりのもので、しかも塊のまま落ちるので大潮の速い流れでもほとんど横に流されることはありません。底を直撃できます。

比重の軽い10秒1.5m沈下のようなタイプでは、着水してからのバラケが早い為、潮の流れに乗りやすくなります。

経験上高比重10秒3m沈下の物は着水点からほぼ真下にコマセが溜まりポイントになります。軽比重10秒1m~1.5mの配合餌は1m沈下につき潮の流れの速さ÷2程度は流される感覚があります。例えば潮の流れが5秒で1m横に流れるなら、コマセ着水後5秒後には50cmは横に流れているとイメージしてください。

上記の1m秒の速さの潮が表層から底まで同じ速度、同じ方向なら8mの底にコマセが届くには10秒1.5m沈下タイプの配合餌では53秒時間が必要です。

53秒という事は潮は10.6m横に流れますよね。ではコマセは?そうです

着水点から10.6÷2=5.3m流される目安になります。

ま、こんな軽比重で8mもの深ダナを狙うのがナンセンスなのですが・・・^^;

 

落としおもりの重さが重要

前述のコマセの流される距離を考えるとすごくコマセを打つ場所が難しく思えますが、簡単に問題を解決する方法もあります。それは

ガン玉調整でサシエの沈む速度をコマセと同じにする

という事です。沈む速度が同じなら、水の抵抗を受けやすい受けにくいは多少関係しますがほぼ同じ軌道で流されながら沈みます。僕の中ではこれこそが

真の同調と考えています。

グレ釣りのコマセの同調がまさにこの理屈ですね。もともとウキフカセはグレ釣りに特化した釣り方ですので、一般的に使われる「同調」の意味がグレ釣りの考え方寄りでも不思議ではありませんよね。

底狙いならコマセでなくサシエを同調させるのもあり

底に効かせる高比重配合餌は一気に沈んで底に溜まりポイントを作ります。つまり、同じポイントにコマセを効かせ続ければ、魚はそのポイントから離れないんです。

ということはサシエが流れている所にコマセが同調するようにコマセワークを行うのではなく、コマセが底に溜まっているポイントを横切るようにツケエを流してやればいいんです。ツケエがコマセに同調していくんです。

漂うサシエに向かってコマセが近づいていき、コマセとサシエが重なる時間を長くとる同調ができればそれに越したことはないのですが、いかんせん初心者にはイメージもつかないし難しいですよね?

でもツケエをコマセの溜まり場に寄せると考えるとグッと同調が簡単に感じられるようになったでしょ?

コマセを底に貯める

潮上に重めのガン玉仕掛けを投入

一気にサシエが底まで落ちる

潮の流れに乗せてコマセの絨毯を横切る

そこにいた魚が食う

というパターン。この方法は初心者の方でも同調を再現できるので是非お勧めです!

軽比重のコマセと同調させながらサシエを底まで届けられるようになればもうウキフカセマスターです!僕はまだまだ軽比重配合餌を使いこなせません。本当に難しい;

ただこの方法は「底にいる魚」を狙う方法で上、中層の魚は捨てる事になりますのでそこはご注意を!みなさんの引き出しの一つになれば幸いです!

それでは楽しい釣りにいってらっしゃい!