ヘッドペンライトを自作する 残り物には福がある
みなさん快適で楽しい釣りをしていますか?
今回は夜釣りに必須のアイテム、ヘッドペンライトをつぎはぎで作る!といったお話。
釣りにはまって、とにかく竿を出したい、昼間にだって釣りたいしできる事なら夜だって!釣り好きならみんなそうですよね!
続きを読むチヌの釣り方① ウキフカセ釣り
このページは色々な釣りものも紹介する予定ですが、やっぱりメインはチヌ!
ということで、色んなチヌの釣り方を説明します。
食性が多彩で様々な釣法で狙える事も、チヌという魚が人気の対処魚である理由ですね。まず最初はフカセ釣りの説明からです。
続きを読む竿の調子って? 調子の違いでやり取りが変わる!
釣り師なら当然聞いた事があると思う【調子】ですが、この調子はこういう特徴がある、といったところまでは深く意識されていない人も多いかもしれません。
そこで一旦、釣竿の調子についてまとめてみました。
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おおまかな3つの調子
釣竿の調子には大きな分類として3つの調子があります。
- 先調子(7:3調子)
- 本調子(6:4調子)
- 胴調子(5:5調子)
の3つです。この調子の違いにより、魚がかかった時、釣り師の動きが多少変わってきます。実際使った感じからすると、本調子と胴調子は厳密には違いますが同じ系統の性格を持っていると思ってもらっていいと思います。
調子の意味って?
すごく簡単に伝わり易く説明すると、
【魚がかかった時に魚の引きを受け止めてくれる位置】と考えてもらって大丈夫だと思います。つまり一番竿がよく曲がるポイントという事です。
そう理解してもらう事で上記3つの調子がどういった竿かイメージしやすくなりますね。
そうです。先調子は竿の先の方で魚を受け止め、本調子は真ん中より先端気味で受ける。胴調子は竿の真ん中でどっしり受け止めるということです。
シマノの竿は先調子気味に設定されている事が多いです。先調子の竿はハリがあるので穂先がブレず、初心者にも操作がしやすい特徴があります。最近は先調子の竿が多く選択肢が多岐に渡りますね。是非チェックしてみてください。
画像で見れば一目瞭然ですね。7:3調子の竿は竿を10分割した時、下から7つ目と上から3つ目のつなぎ目が最も粘り腰が効くポイントです。
6:4調子は下から6つ目と上から4つ目の接点がもっとも粘りが効くポイントということですね。
調子ごとの竿の性格
これは各メーカーや使用カーボン素材の弾性などで多少変わってくるかもしれませんが、大まかには以下の通りの理解で大丈夫かと思いますので説明しますね。
先調子は釣り師主導の攻撃型
先調子の竿は胴の部分が固く、魚の引きをパワーで押さえつけ半ば強引に上へ引き上げ浮かせる、といった【先手必勝釣り師主導の釣り】を展開するのに向いています。一般的な磯竿は先調子です。これは磯のグレをターゲットにしているからなのですが、グレとは岩礁の隙間などに生息し、コマセで浮いてきて、住処から出てエサを摂ります。その時ハリにかかり危険を感じると一気に住処へ潜り込もうとするんですね。つまり根に入って行くという事です。この動向を許してしまえばいくつウキがあっても足りません。(笑)ラインブレイク祭りになってしまいます。そんな事態を回避するためにハリ掛かりしたらすぐに釣り師が主導権を握り根から遠ざける攻撃を仕掛ける為に先調子の竿があります。胴部分がとても強くロッドパワーで浮かせるんですね。攻撃的に浮かせにかかるので大会など手返しのよさが大事な競技としての釣りには先調子が最適です。
胴調子は魚主導の防御型
胴調子の竿は先調子とは逆に胴部分が高弾性で、魚の引きを柔軟に吸収するしなやかさを持っています。魚に竿の反発力をあまり与えないので魚が暴れにくく、暴れても力を吸収され疲れて浮いてしまう。そんな【魚主導の鉄壁防御の釣り】を展開するのに向いてます。この竿の特徴を活かしやすい対象魚はまさにチヌです。チヌはハリにかかるとご存知の通り頭を左右に振り、ハリを外そうとしてきます。これが【竿を叩く】独特の引きの正体ですよね。またチヌはグレと違い、根に潜るようなタイプではなく沖に走ったり根に沿って走ったりとどちらかというと走るタイプの魚です。なので強引に引き上げるより防御に徹し引きを溜めて吸収し魚の攻撃を防ぎきったところで悠々と浮かせにかかる釣りが展開する方が安全に仕留めることができます。また竿がよくしなり釣味がいいのも胴調子の特徴ですね。またしなやかな胴で魚のパワーをいなすため細いラインを使用することができます。警戒心の強いチヌにぴったりの竿だという事がよくわかりますね。
胴調子といえば今の時代ならこのDXRがコスト、性能でもピカイチではないでしょうか。もしくは高額になりますが、がまかつのがま磯アテンダーⅡが国内最高峰胴調子かと思われます。是非チェックしてみてください。
調子まとめ
- おおまかな竿の調子は先調子、本調子、胴調子の3つ
- 調子とは魚のパワーを受け止める位置
- 調子の違いで魚とのやり取りの仕方が大きく変わる
- 先調子は先手攻撃型でバットパワーで浮かせる釣り
- 胴調子は鉄壁防御型で魚をいなし疲弊させ浮かせる釣り
- 先調子は短期決戦太仕掛け向き(競技向き)
- 胴調子は長期持久戦細仕掛け向き(釣味がいい)
僕個人としてはやはり魚をいなし疲れさせ悠々と取り込む胴調子が好きです。ここは個人の好みになってくるとは思います。勿論チヌを釣る場合でも先調子で大丈夫ですが細い仕掛けを使う際は注意してください。竿がしゃっきりしてる分ラインへかかる負荷を吸収しきれなくてラインブレイクする事があります。胴調子は竿のしなやかさでライン負荷を分散できますが、根に走る魚を強引に引きもどすには高いレベルのロッドワーク技術が必要になります。その技術が足りない場合、魚に軍配が上がり根ずれで切られてしまいます。それぞれの竿の特徴を活かす事を意識して釣りをするのもまた楽しいですね。胴調子好きの僕はもっとロッドワーク技術をあげるよう精進します・・・(笑)
チヌ(黒鯛)の生態 本当の遊泳層は?
チヌの事を本当にわかってる?
チヌを釣る、そして食べる事が大好きな釣り人たち。
チヌ釣り以外でも然りですが、狙う魚種がいるなら当然狙い方を勉強するものですよね。このページはチヌに特化させていく方針ですので今回、チヌの生態についてまとめてみようと思います。
改めて思うにチヌのイメージがなんとなくあるだけで本当に正しい情報かどうかわからないものが多いですよね。そんな情報を一緒に整理していきましょう!
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チヌのプロフィール
スズキ目・タイ科に分類される魚の1種で、全長は最大70cmを超えるが、よく釣れるとされるのは30cm前後まで。
典型的な鯛の体型だが、真鯛に比べると口が前に突き出す。顎の前方には3対の犬歯があり、側面には3列以上の臼歯がある。これはヘダイ亜科の特徴。
成長によって性転換する魚。性転換する魚はメス→オスが一般的(真鯛等)だが、チヌを含めたヘダイ亜科は雄性先熟を行い、オス→メスに性転換する。2–3歳までは精巣が発達したオスだが、4–5歳になると卵巣が発達してメスになる。ただし全てがメスになるわけではなく、雌性ホルモン(エストラジオール-17β=E2)が不足したオスは性転換しない。ホルモンバランスによって大型の雄として残る場合もあるという事ですね。
雄雌の見分け方
チヌのオスメスの外的特徴は頭の形に現れる事が多いようです。
オスの頭はコブのように張り、メスの頭は張りが少なく滑らかです。
頭の形がゴツイのがオスでスマートなのはメスなんだそう。
2016年1月17日の釣行で揚がったチヌを見てみましょう。
とても滑らかなデコっぷりですね。これはメスです。では次の写真。
…わかります…?(笑)厳密に言うともうはっきり調べるのは白子か真子どっちもってるか見るしかないんでしょうけど、二枚目のチヌ写真はどっちかっていうと額が垂直気味でコブをもってるように見えませんか?
チヌのオスは頭に丸みがあってメスは滑らかでシャープな事が多いそうです。
大型は全部メス!という説は間違いであることは確実なようです。
ほかに参考動画を貼り付けておきましょう。この動画は分かりやすいです。
チヌの遊泳層
釣り師はここが一番気になるポイントではないでしょうか?お待たせしました。(笑)
一般的に言われている事で、「チヌは底を釣れ」という事で底付近を遊泳層としているイメージが強いですね。実際にのっ込みシーズンに100匹ほどのチヌを観察されている方が見た実態はというと、底付近にいるチヌは少なく、底から1m~3mほど浮き、中層を泳ぐ個体も少しいた様子。底に落ちている餌をツンツンと拾っているイメージを持っていたのですが、そうとは限らないのです。よく考えてみればそうですよね。落し込みで上から落ちてくるものに反応し、エサが底に届く前に釣れるんですからね。だからと言って全ての個体が浮くわけでもないので、「中層もあり得る」といった引き出しとして覚えておいて損はないかも?
チヌの色覚
魚は色盲であるという説もありますが、ここははっきりさせておきましょう。
チヌは色覚があります。
チヌは5つのオプシン遺伝子を持っている事が解明されており、
- Rh1オプシンは明暗感受性オプシン(明暗判断)
- LWS オプシンは赤感受性オプシン(赤色判断)
- Rh2AオプシンとRh2Bオプシンは緑感受性オプシン(緑色判断)
- SWS1オプシンは短波長感受性オプシン(紫外線を感知)
上記のとおり遺伝子レベルでの研究が進み、クロダイには明暗、赤、緑、青、そして紫外線を感知する5つのタイプのオプシン遺伝子がある事が判明しています。
また、2種類の緑色オプシンを持つことで、緑色と赤色の中間色である黄色を見分ける能力が高い可能性もあり、コーンにいい反応を示すのはこの遺伝子の影響なのかもしれません。紫外線感知能力も納得がいきます。ヒトもそうなのですが目で紫外線を感知すると身体がメラニン色素を生成し紫外線から守るため身体が黒くなります。
チヌにも個体差があるものを見た事はありませんか?色白のチヌに日焼けしたような真っ黒なチヌ…もしかしたら紫外線が届く浅場を拠点としたチヌはメラニン色素を生成して黒くなっているのかもしれません。
チヌの嗅覚
チヌは匂いに敏感で集魚剤もサナギの匂いを意識されたりと、嗅覚を期待されている一面も持っています。では実際はという、まず最初に匂いは嗅房に並んでいる嗅板を覆って繊毛が高密度で分布しています。この繊毛が匂い物質を受容するという仕組みです。
つまり嗅板が多いほど匂いを感知するセンサーが発達しているという事ですね。
いろんな魚のデータを見てみるとこんな結果が出ているようです。
- ウナギが110枚前後
- ナマズでは70枚前後
- マダイでは55枚前後
- マアジでは42枚前後
- メジナでは25枚前後
- イシダイでは24枚前後
- ヒラメでは20枚前後
- ニザダイでは18枚前後
- クロダイの嗅板数は55~60枚
(広島大学大学院准教授 海野徹也 著 クロダイの生物学とチヌの釣魚学より引用)
なんと濁りの強い視覚が効かない環境で暮らし、匂いと音で餌を探すナマズの嗅板数に匹敵する嗅覚があるようです。海水魚内では匂いに敏感であることが分かりますね。真鯛の嗅板も多く、匂いに敏感なのはタイ科の特徴なのでしょうか。
まとめ
- チヌの多くは年齢を重ねるとメスの機能が強くなりメス化する。
- チヌのオスは頭にコブができ丸く、メスはシャープで滑らかな頭。
- チヌはべた底というより、底から若干浮いた中層までにいる事が多い。
- チヌは5つのオプシン遺伝子を持ち、色をしっかり判断している。
- チヌは海水魚の中では匂いを感知する能力が高い。(グレの2倍以上)
こういった点からみて、チヌは本当にいろんな角度からアプローチができる魚種だという事がわかりますね!また魚類はアミノ酸で匂いを判断していることも分かっているため、市販のアミノ酸パウダー等を練り込む方法もあながち馬鹿に出来ないのかもしれません。チヌ釣りでスランプに陥ってる方はまだ実践していない角度からのアプローチを試してみるのもいいかもしれませんね!